瀬戸マイセンのノベルティです。日本には同一のものは無いかと思います。

湯布院のギャラリースペーススリーにて21年前に数点購入しましたうちのひとつです。細やかな背景や小道具は大変精緻で実はこれこそジャパンマイセンだと思います。ただし購入時点では現在ほど商品価値は高く無かったかと記憶しています。（以前、なんでも鑑定団にて高額の査定がありました。）古き昭和の海外輸出品です。

先頃確認致しましたが、主にアメリカへの輸出品であったそうです。アメリカ占領下の時代にマイセンよりドイツ人技師を招聘。技術指導の下、ひたむきに物作りに瀬戸の方々は日夜努力を重ねたのだと思います。

これらの商品は、約四半世紀前に海外へ輸出されずに横浜の倉庫で保管されていたもの（デッドストック）をオーナーが仕入れたと聞いています。

瀬戸ジャパンマイセンは、ほぼ輸出品ですので輸出を免れて日本に商品が存在する事自体が奇跡に近いと思います。現在日本で確認を取れる物の多くは里帰り品です。小さなお人形には細かな細工（花びら等）が施されており、一度海外へ渡ったものが再び日本へ戻るとなると指先等の欠損は避けられないかと思います。

本来は資料館へお渡しする物であるかと思っております。純粋に瀬戸ジャパンマイセンを愛し、大切にしていただける方にお渡ししたいと願います。

以前は一体をこの価格にて出品していましたがこの度コレクションの中からの組合せで価格はそのままに出品致しました。

ちなみに右側の女の子の「５」のプレートは５歳の意味合いだそうです。アメリカにはその年齢に際して贈り物をする風習が当時はあったのかも知れません。この女の子の雰囲気は所有物の中でも特に気に入っていました。

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